結果発表

こんにちは!「イベントナビゲーター」のメイです。
このたびはアークス・ミュージアム「エピソードコンテスト」にたくさんの作品をご投稿いただき、本当にありがとうございました!

皆さんが『PSO2』で体験した楽しいこと、嬉しいこと、ちょっと切ないこと、そのどれもがたったひとつの素晴らしい思い出だと思います。
そんなたくさんのエピソードの中で、特に印象的だった15作品を公開させていただきます。

素晴らしいエピソードの数々をぜひご覧ください!

プロデューサー酒井からのコメント

アークス・ミュージアム「エピソードコンテスト」に、300点以上のご投稿をいただきありがとうございました。
今回初の開催でしたが、さまざまなエピソードを楽しく読ませていただきました。

フレンドとの出会いのエピソードから、印象に残ったクエスト内でのエピソード、ゲーム内からリアルに繋がるエピソード、ファンタシースターシリーズの15年の歴史を感じるエピソードなど、350万人以上のプレイヤーが存在する『PSO2』というゲームの中で、出会いや別れのドラマが毎日繰り広げられていることを改めて感じさせていただきました。

今回は、いつも遊んでいるフレンドやチームのメンバーとの出会い、その出会いを感謝するようなエピソードが多く見られました。
どれも、愛情・友情にあふれる文面のものが多く、かけがえのない仲間との出会いがあると、オンラインゲームの楽しさというものは何倍にも大きくなることを実感しました。

人と人とが関わるオンラインゲームは、楽しいことばかりではありません。悲しい別れや争いが起こる場合もあります。それでも続けていけるのは、そこにしかない楽しさがあるからだと思います。

オフラインイベントである「ファンタシースター感謝祭」に絡んだエピソードもたくさん寄せられました。開発者とユーザーの皆さんとの間だけではなく、感謝祭をユーザー同士のオフ会の場として利用していただきたいという我々の狙いが、しっかりと皆さんにも伝わっていて嬉しく思います。

今回は、寄せられたたくさんのエピソードの中から、皆さんにも共感や驚き、気づきを与えられるのでは、と我々が感じた15点を選んでみました。

まだまだ数多くのエピソードが眠っていると思います。
そして、毎日新たなエピソードが生まれていることでしょう。ぜひとも、また次回の開催ができればと思います。
皆さんが仲間と共に思い出を作っていくお手伝いをこれからもできるように、我々も『PSO2』という場所をしっかりと繋いでいきます。

情熱溢れるアークスのエピソード

タイトル
称号は「繋がる思いの体現者」
キャラクター名
Rano
エピソード

僕が所属しているチームでの、ちょっとした思い出の話。
うちのチームリーダーはトランペット吹きだ。それも趣味じゃなく、プロを目指しているんだとか。現在、音大に入るため浪人中。ゲームしている場合かと問えば、「そこは触れないで(笑)」と応える気ままな人だ。僕がドラマーということもあり、よく音楽の話で盛り上がる。
ある日のこと。プレミアムセットを購入し、マイルームの装飾にいそしんでいると、楽器のルームグッズが目に留まった。嬉しいことにドラムとトランペットもあった。ただの飾りものではなく、クーナの「Our Fighting」を演奏できるという親切な機能つき。これはと思い、期待で震える手をぎこちなく動かしながらチームチャットを立ち上げた。「セッションしませんか?」
それはまさに、距離感を感じさせない一体感。音楽を愉しむ者にしか分かり得ない、感動を超えた感情。シオンに代弁してもらいたいほどである。ネットワークという技術によって、遠く離れた場所で、声も交わしたことのない相手と、一体感を感じる。音楽の力は現代技術をも凌駕した。
リーダーと、ギタリストを含むチームメンバー数人に集まってもらい、所持金をはたいて揃えた楽器部屋に案内した。リーダーは持参したトランペットとピアノを。メンバーの方々はギターとベース、マイクを。そして自分は、ドラムセットを。各々自由に動き、演奏を愉しんだ。ふだんは一人でBGMを楽しんでいるマイルームが、賑やかな音色で溢れた。
このチームに入っていなければ。このゲームを知らなければ。年代も住まいも違う、決して出会うことのなかったであろう仲間たちと、決して体験し得なかったであろう時間。懸け橋となってくれた『PSO2』に、そして「SEGA」に。感謝の意を述べたいと思います。

タイトル
しがないキャストは夢が叶った
キャラクター名
ギガドロ・ヒルド
エピソード

私はごく一般的なキャストアークスだった。
私はカッコいいロボットに憧れてこのゲームを始めたが、キャストでプレイしている人が少なく、若干ガッカリしていた。
そんな折に、私がいつものようにチャットを楽しんでいると、あるキャストのフレンドが、
「キャストが集まる集会、キャスト集会を開いてみないか?」
思えばこの一言が私の『PSO2』人生を変えたのだろう。私はそれを承諾し、ほかのキャストのフレンドを巻き込んでキャスト集会を立ち上げた。
私たちはまずほかのキャスト集会を見習って完全にロボットである男性キャストしか参加できないようにした。
そして見切り発車で第一回キャスト集会を開くことにしたのである。この時、参加者は三人程であった。
私は始めたばかりの知名度も無いこの集会に人、いやロボットが集まると思っていなかったので、三人で楽しむかなぁ。と思いながら指定していた会場に一人佇んでいると、一人のキャストアークスがこちらに向かって歩いて来た。私は人が来るなどと欠片も思って無かったので、しばらくジーっと見ていると、
「キャスト集会にやってきました!」
え?私の見間違いだろうか。もう一度チャットログを見直しても確かにそう言っていた。そして続々とまたキャストアークスがやって来た。私及びほか二人はこの日のことを全然宣伝すらしていなかった。ならば誰がこの集会のことを教えたのだろう?と首をかしげていると、
「各ブロックで宣伝してるのを見ましたー^^」
「誰が宣伝していたか憶えていませんか?」
「たしか、○○さんが宣伝してましたよー」
その名前に私は見覚えがあった。集会を始める当初、話し合っていたときにその場に居た私のフレンドだ。彼女は女性キャストで本来この集会には入れない人だった。
何故?何故宣伝してくれたのだろうか。その後しばらくして○○さんが会場にやってきたのを見て思い切って尋ねてみると、
「私自身、たとえ参加できなくてもこのキャスト集会が開かれるのを楽しみにしてたんですよ!!」
次回からキャスト集会はキャストであれば誰でも参加できるようにした。
第一回キャスト集会は総勢12人のキャストたちが参加し、最近開催した第三回キャスト集会ではステージを埋め尽くせる程のキャストたちが集まってくれた。
私はこの時初めて『PSO2』での夢が叶ったと感じた。
私の次の夢は、皆が楽しめるキャスト集会にすることである。

タイトル
ブレイバーである理由
キャラクター名
東雲
エピソード

私がアークスになったのは、EP3のアップデート直後でした。
全てが初めてで、楽しさと困難があった日々。
初めて選択したクラスはバウンサーでした。
まず『ファンタシースター』という作品に触れたのは初めてで、当初はずっと迷っていたり、困惑していた覚えがあります。
そんな私を助けてくれたのは、今の私の憧れ。そして、今私がいるチームのリーダーでした。
クラスはブレイバー、装備は剣影を装備していました。
分からないことはリーダーに教えてもらっていました。
そんな日々の中、ある出来事が訪れました。
場所はナベリウス、森林探索。
あの時はレベルが全然上がっておらず、Lv.10を超えたくらいでした。
この森林探索で初めて、クエストをリーダーに手伝ってもらうことに。
先行して森林を走っていると、少し奥の方にエネミーが出現しました。
やってやる、という気持ちと、勝てるのだろうか、という気持ちを抱え、エネミーにむかって走ります。
その時、途轍もない速さで何かが、影が横をすり抜けていきました。
その影はリーダーでした。PA「アサギリレンダン」、一瞬でエネミーの目の前まで踏み込み、連撃を決めました。
その姿はエネミーの命を奪い、同時に私の視線をも奪っていきました。
――かっこいい。
私を追い越し、エネミーを葬ったあの一瞬の出来事。
あの瞬間から、私はリーダーに強い憧れをもつと同時に、カタナに惹かれました。
あんな風に動けるようになりたい、あの姿に追いつきたい。
そんな思いから始まったブレイバーとしての日々、ひたすらカタナを振り続ける毎日。
いくらカタナを握っても追いつける気がしない。それでもいつかあの人の隣で、一緒にカタナを握っていたい。
その想いを胸にブレイバーの、カタナの特訓を続けました。
そして今。
私は華散王を手に、森林を駆けています。
一緒にパーティを組んでいるのはリーダー。
オーダーを達成するべく、森林を走ります。
先に出発したリーダーは、私に「早く来ないと置いていくよ!」と言い走っていきます。
「今行くよ」と返し、その背中を追いかける私。
「早く!手を引っ張っていこうか!」と言われ「あはは、お願いします」と返した時。
私は心の中でそっと呟きました。
――いつか私が、あなたの手を引っ張っていきますから。
そのいつかが訪れることを信じて、今日もカタナを握ります。

タイトル
残り僅かの防衛戦
キャラクター名
シェザリエ
エピソード

まだ、「採掘基地防衛戦:絶望」の実装前の話です。
私は「採掘基地防衛戦:侵入」へとチームメンバー2人とパーティを組み参戦いたしました。
メンバーは、ほんわかした性格の女の子と、頭にギルナッチランプを載せた防御重視のキャスト。
初めは12人にて始まりウェーブ2までは順調に事が運んでいました。
ウェーブ3にてゼッシュレイダが登場し、我こそは討ち倒すと集まる人々。
私はパーティで右側周囲の小型ダーカーの討伐をしておりました。
ゼッシュレイダが暴れに暴れている様子を、敵を倒しつつ見ていたところ、第一防衛壁が崩壊。
まだ最初の壁が破られただけと思っていたところで事件が起きました。
人が減っていたのです。
ウェーブ4にてウォルガーダの猛攻により第二防衛壁を突破され、さらに紫、青拠点が破壊されました。
この時既に、防衛参加人数は5人。
ウェーブ5、5人では後方3拠点を守る事ができずダーク・ラグネによりオレンジ拠点が破壊されました。
結晶を集める暇もなく、拠点回復も底をつき全員が「もう無理だ、失敗だ・・・。」と思ったように思います。
心なしか、ギルナッチランプを載せたキャストのランプが弱々しく回っていました。
オレンジ拠点も破壊され、それでも個々の力を振り絞り、互いに叱咤し合いウェーブ5を達成いたしました。
一時の安堵もつかの間。
ウェーブ6ダーク・ビブラスの登場。
残るは白と緑の2拠点、残るアークスは5人。
私は単身にてビブラスを引きつけ、拠点は二人ずつ配置という形になりましたが、押し寄せるゴルドラーダの群れに白拠点は崩壊寸前。
「白捨てて緑へ!!」いつもほんわかしている彼女が叫びました。
冷静に考えると至極真っ当な提案ですが、皆殺気立ち「向カイ来ル敵ヲ狩ルベシ」「拠点ヲ守レ」といった単調且つ暴徒的思考になっていたと考察されます。
彼女の一声にて崩れかけた白拠点を捨て、緑拠点へ集結。
ゴルドラーダの群れを片付け、援軍のないビブラスを5人で排し、最後に押し寄せるダーカーの群れを文字通り死闘と呼べる戦いにて制し、数匹のゴルドラーダを逃すも緑拠点を守り通し拠点残りHPが3%という中、クエストクリアとなりました。
クリア後、Cランクといえど、達成感に溢れ、「すごかったねー、興奮したー」とパーティで盛り上がりました。
この物語は私が今まで手に汗を握った興奮したクエストです。